1623年頃フィリッポ・コロンナ一世(1578-1639)はパリアーノの街の聖アンドレア教会の横にコロンナ宮殿を建設いたしました。街の主要な教会だったその内部には、すでに家族の礼拝堂や一族を代表する主な人物の墓がありました

当時のパリアーノは実際コロンナ家の戦略上の城塞都市で、現在では拘置所となっている街を見下ろす要塞(15世紀)は、一族の軍隊の重要な宿営地に当てられていました。この部隊は、法王ピウス七世との合意に基づく領地所有期限が切れ、フィリッポ・コロンナ三世(1760-1818)によって解散させられた1800年代初頭まで当地に残る事になります。

1600年代後半にフィリッポ一世とルクレツィアの息子の一人、枢機卿ジロラモ・コロンナ一世(1604-1666)は、建築家アントニオ・デル・グランデの助けを得て新しいウィング(翼)を追加しつつ、宮殿を落成させました。この建造物はカンパーニャ〜ローマ地方の古典的貴族官邸の典型的なその厳かで確固たる魅力と共に、ほぼ原型のまま今日まで残っています。

宮殿は現在に至るまで一族15世代を住まわせてまいりました。第二次世界大戦の際には、一時期ドイツ軍によって徴用され、略奪を経て破滅的な状態で放棄されましたが、戦後すぐに時間をかけた持続的な修復と再装飾が開始されました。

その外観はこの10年間で、細心の注意を払って行われた保存修復作業の確たる恩恵を蒙り、コロンナ家がこの歴史的かつ古典的な住居に寄せる気遣いと愛着を改めて証明する事となりました。

ガイド付き見学は最低10名様より予約にて

– 電話 : +39 06 6784350
– email: info@galleriacolonna.it
– パリアーノ(FR)ローマから60キロ – 高速道路A1線ローマ〜ナポリ間コッレフェッロで降りる。もしくはカスィリーナ街道かプレネスティーナ街道利用 – 鉄道の場合ローマ・テルミニ駅よりコッレフェッロ=セーニ=パリアーノ駅利用